ゆめ織るEXPO — 万博と織物の意外なつながり —
Episode4:Expo 1905 Liege
やっぱり花鳥画 日本スタイルの極み 二代甚兵衞の集大成「百花百鳥の間」
日本の四季の魅力を花鳥画の雅やかな構成で織物に表現し、海外へ広めたいと考えていた二代川島甚兵衞。異文化に迎合せず、日本独自の美を活かしながら海外のニーズと調和させるため、さまざまな挑戦を続けました。そして試行錯誤の末に
リエージュ万博では、自身が理想とする花鳥画の構成で日本の四季を表現した「百花百鳥の間」を出品。織物の原画を日本画家の菊池芳文に依頼し、百種の草花が壁面全体に、天井と壁面には百種の鳥を配した豪華絢爛な空間です。日本の四季が生み出す美を、世界に伝えたい一心で作り上げた二代甚兵衞渾身の作を、原画や模型で紹介します。
最後は『やっぱり花鳥画』だったのです。
- 主な出展
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- 綴織壁飾 原画「百花孔雀」(百花百鳥の間) 菊池芳文 1903(明治36)年
- 「百花百鳥の間」透視図(完成予想図) 菊池芳文 1903(明治36)年
- 綴織壁飾 織下絵「百花孔雀」(百花百鳥の間) 菊池芳文・山田耕雲他 1903(明治36)年
- 天井張地「群鳥」の内シメ・イカル(刺繍試刺) 1904(明治37)年