展示情報

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ゆめ織るEXPO — 万博と織物の意外なつながり — 
Episode2:Expo 1900 Paris 
パリはいつもおしゃれだった アール・ヌーヴォー全盛期の花の都での経験

1893年のシカゴ万博出品時に、日本と海外では好みやニーズが異なる事を強く感じた二代川島甚兵衞。続く1900年のパリ万博では、海外の好みやニーズを意識しつつ、和・洋2つのテイストの作品を出品します。
ひとつは、武具の虫干しをする様を描いた日本画をデザインソースにした“和”の「武具曝涼」。緻密な綴織で表現した綴織壁掛です。もう一点は、油絵で描かれた洋犬を綴織で織り上げ額装した“洋”の「群犬」。双方とも技術や表現は評価されたものの、アール・ヌーヴォー全盛期のフランスでは、販売先を探すのに、大変な苦労を強いられました。

主な出展
  • 綴織壁掛「武具曝涼」原画 守住勇魚 筆(1896年)
  • 綴織額「群犬」試織
  • パリ万国博覧会 図録
関連リンク
【ご参考】プレスリリース

ゆめ織るEXPO — 万博と織物の意外なつながり — 
Episode3:Expo 1904 St. Louis
二代甚兵衞 VS 工場長 高木 二人の織物愛の行方は?

誰よりも織物を愛する社長の二代川島甚兵衞と、パリ万博(1900)で苦労を強いられた工場長の高木由三郎。セントルイス万博ではこの二人のバトルが勃発します。
織物の新しい使い方を考えていた甚兵衞は、日本式室内装飾として「若冲の間」「網代の間」の二つの空間を出品。特に伊藤若冲の世界感でトータルコーディネートされた「若冲の間」は好評を博し、名誉大賞などを受賞しました。一方、パリで西洋の流行を目の当たりにした高木は、当時人気の高かった戦の様子を、流行色の紫を意識して織り上げた綴織壁掛「蒙古襲来」を制作。こちらも好評を博し、海外の博物館へ収蔵されました。ただ、甚兵衞の意に沿わない作品を制作した高木は、社長の逆鱗に触れたとの記録も・・・。

主な出展
  • 綴織壁掛「紫陽花双鶏」(伊藤若冲「動植綵絵」より)
  • 七宝釘隠し「菊花」試作(若冲の間)
  • 蒔絵室内装飾部材「菊唐草」試作(若冲の間)
関連リンク
【ご参考】プレスリリース
 

ゆめ織るEXPO — 万博と織物の意外なつながり — 
Prologue:万博のはじまり 
Episode1:Expo1893 Chicago “推し活”されたい! 二代川島甚兵衞と2つの織物

地球規模でさまざまな課題に取り組むべく、世界中からたくさんの人やモノが集まる「万国博覧会」。世界中の国や企業が “未来社会の実験場” として、知恵やアイデアを持ち寄り、来場者に驚きや感動を与えてくれます。「ゆめ織るEXPO」展では、川島織物文化館が所蔵する万博関連の資料をもとに、明治期の万博にタイムトラベルし、約1年半にわたって万博と織物の意外な関係を紹介していきます。
第一弾は、明治期の万博について、また、1893年のシカゴ万博のエピソードを展示します。大阪・関西万博とあわせ、万博の今と昔、万博史の一端としてなど、当展が万博の楽しみの一助となれば幸いです。

主な出展
  • パリ万国博覧会 全景図 ポスター 1889(明治22)年
  • セントルイス万国博覧会 日本運輸館 正門 構想図 1902(明治35)年頃
  • 綴織壁掛「日光祭礼」原画 田村宗立 筆
  • 綴織壁掛「日光祭礼」試織
関連リンク
ゆめ織るEXPO — 万博と織物の意外なつながり — チラシ
【ご参考】プレスリリース
 

卓上の華・テーブルクロスと皿敷

川島織物セルコンが明治中期より手掛けた卓被(たくひ)や卓敷(たくしき)、皿敷(さらしき)の史資料やコレクションを紹介します。文明開化と共に洋風建築と調和する室内装飾織物のアイテムに卓上を飾るテーブルクロスのような卓被や卓敷が求められるようになりました。二代川島甚兵衞は、1886(明治19)年の初の海外視察を経て、内装様式においての卓上を飾る品々の必要性を実感しました。帰国後、早々に室内空間のトータルコーディネートを想定し、当社独自の意匠や製作方法を考案、普及させていきました。卓上を華やかに彩る染織品と様々なデザインの魅力をご堪能ください。

主な出展
  • 紋織卓被「蜀江文」明治後期
  • 綴織卓被「瑞鳥宝相華文(ずいちょうほうそうげもん)」(原画:大高為山)昭和期
  • 綴織卓被原画「扇面流水(せんめんりゅうすい)」 (原画:澤部清五郎)1924(大正13)年頃
  • 紋織卓被試織(部分)「土耳古風模様(トルコふうもよう)」大正期
  • 皿敷と図案(各種)明治期
関連リンク
卓上の華・テーブルクロスと皿敷 チラシ
【ご参考】プレスリリース
 

ゆらめく立涌文様(たてわくもんよう)

立涌とは、雲気(水蒸気)が立ち上がる状態に見立てた並列する2本の線の、中央がふくらみ両端が細くなった形をした文様のことです。そこから、運気上昇の意味が込められ、縁起が良いとされています。川島織物文化館の所蔵する明治〜昭和期の図案や試織から、選りすぐりの立湧文様を紹介します。
川島織物セルコンでは、この立涌文様を帯や室内装飾織物などに多く用いてきました。文様は時代にあわせ変化をし、柔らかさも力強さも感じる一種の様式化された立涌の中に、唐草や菊、波など様々な自然のモチーフが組み合わされていきます。その豊かな表現や時代の流行に見る、ゆらめく世界をお楽しみください。

主な出展
  • 帯地 正絵(図案)「波立涌龍の丸」(大正期)
  • 帯地 正絵(図案)「春秋立涌」(明治後期〜大正期)
  • 帯地 見本裂「赤地菊立涌」(大正期)
  • 装飾裂地「赤地雪輪立涌」(明治後期~大正期)
  • 装飾裂地「松立涌亀甲」(大正期)
関連リンク
ゆらめく立涌文様 チラシ
【ご参考】プレスリリース
 

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