金を紙に貼った糸を織り込む、絢爛豪華な織物
この織り技術は、世界にも例のない日本独自の織物です。金箔やプラチナ箔(金やプラチナを1万分の1~2mmの薄さにしたもの)を和紙に貼り、細く裁断した扁平状の糸を作り、経糸として用いる絢爛豪華な織物です。
「佐賀錦」は、現在の佐賀県(日本の地名)で生まれました。17世紀に佐賀県一帯を納めていた鍋島氏の妻が、病に伏せた時に、幾何学文様の天井を見ながら考え付いたと伝えられてします。それ以降、女性の嗜みとして「佐賀錦」が生産され、発展しましたが、小さい機(はた)で織るために、当時は長く大きな織物は作れませんでした。
現在では、金箔やプラチナを貼った糸の生産技術が向上し、数10mに及ぶものも出来るようになり、帯としても用いられるようになりました。
「佐賀錦」は、その独特の質感から高級帯の代名詞とされています。当社では、佐賀錦に、金箔やプラチナ箔など厳選した素材を用い、永年に渡り、煌びやかな輝きを放つ、格調高い風合いで織り上げています。フォーマルシーンに好適な帯として高い評価を得ています。