100種類の黒の織物
技法×織組織
織物は、材料 × 技法(織り方)× 織組織(パターン)の3つの要素から構成され、その組み合わせやバランスで、いかに多種多様な織物を作り出すかが、織物製作の神髄とも言えます。織物の美しさの重要な要素の一つである「色」を、あえて「黒一色」に限定し、技法と織組織を重点的に活用し、100種類の黒の織物を創り出しました。
日本の黒
黒墨・漆黒・濡烏(ぬれがらす)・鈍(にび)・呂色(ろいろ)のように日本には黒色を表現する言葉が多くあります。また、和装の礼装に用いられる黒は、”深ければ深いほど美しい“とされています。このように日本文化にとって黒は特別で、日本人は美しい黒を追い求めてきました。
日本人の黒への思い、そして黒の持つ無限の可能性と、当社の織物の可能性を信じる心を重ね、延べ千回近くの試作を繰り返し、100種類の黒の織物を完成させました。