川島織物セルコンは、2024年4月16日(火)~21日(日)にイタリア・ミラノで開催される世界最大規模のデザインイベント ミラノデザインウィークに出展します。
「百の黒 - A Hundred Black - 」をテーマに、100年以にわたって挑戦し続けてきた、伝統技術と現代技術の継承・発展と織物の可能性の拡張への挑戦を、 “黒一色の織物100種“ で可視化します。
創業時から継承してきた伝統技術と、進化への探究を通して得た新たな技術を駆使することにより完成させた多種多様な表情を持つ100種類の黒い織物を、黒一色の無限空間で紹介します。

CONCEPT

百の黒 - A Hundred Black -

さまざまな色や太さの材料を多く用いて鮮やかで豪華な柄を繊細に表現する西陣織。その重要な要素である ”色” を制限するとどうなるのか? 川島織物セルコンは、さまざまな技法や織組織によって、「100種類の黒の織物」を創り出すことに挑戦、創業以来180年にわたり培ってきた伝統技術と織物の知見、また現代のニーズに対応する量産技術を駆使し、バラエティ豊かな表情を持つ100種を揃えました。

「百の黒 - A Hundred Black - 」では、装飾のない黒の空間で、黒いファブリック100種を展示します。黒一色の無限空間だからこそ感じられる、さまざまな黒の違いを楽しんでください。

MATERIAL

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100種類の黒の織物

技法×織組織

織物は、材料 × 技法(織り方)× 織組織(パターン)の3つの要素から構成され、その組み合わせやバランスで、いかに多種多様な織物を作り出すかが、織物製作の神髄とも言えます。織物の美しさの重要な要素の一つである「色」を、あえて「黒一色」に限定し、技法と織組織を重点的に活用し、100種類の黒の織物を創り出しました。

日本の黒

黒墨・漆黒・濡烏(ぬれがらす)・鈍(にび)・呂色(ろいろ)のように日本には黒色を表現する言葉が多くあります。また、和装の礼装に用いられる黒は、”深ければ深いほど美しい“とされています。このように日本文化にとって黒は特別で、日本人は美しい黒を追い求めてきました。
日本人の黒への思い、そして黒の持つ無限の可能性と、当社の織物の可能性を信じる心を重ね、延べ千回近くの試作を繰り返し、100種類の黒の織物を完成させました。

ART DIRECTOR

Izumi Okayasu

岡安 泉 Izumi Okayasu

MESSAGE

黒一色のみを使って技術や技法の組み合わせが異なる100種類の織物を作るという難しいテーマに、川島織物セルコンデザイナーを含む製作陣は100をはるかに超える大判の織物を作った。
今回の展示でご覧いただきたいのは、それら丁寧に作られた100種の黒い織物たちと同時に180年の歴史の中で培われた企業風土によってもたらされる同社が持つ技術・技法の多様性、対応力と精度の高さである。黒の強い印象と共に川島織物セルコンの持つ技術・技法の多様性を記憶に残し持ち帰って欲しい。

PROFILE

照明デザイナー/1972年 神奈川県生まれ  岡安泉照明設計事務所代表
建築空間・商業空間の照明計画、照明器具のデザイン、インスタレーションなど光にまつわるすべてのデザインを国内外問わずおこなっている。 これまで青木淳「白い教会」、伊東豊雄「generative order-伊東豊雄展」、隈研吾「浅草文化観光センター」、山本理顕「ナミックステクノコア」などの照明計画を手掛けるほかミラノサローネなどの展示会において多くのインスタレーションを手掛けている。
https://www.ismidesign.com/

OVERVIEW

テーマ
百黒 (100の黒) - A Hundred Black -
開催期間
2024年4月16日(火)~21日(日)11 : 00 - 21 : 00 (最終日は18時まで)
会場
スーパースタジオ・ピュー(Superstudio Più)
https://www.superstudioevents.com/
住所
Via Tortona, 2720144 Milano MAP
ファブリックディティール
https://www.kawashimaselkon.co.jp/_mdw2024catalog/
アートディレクション
岡安 泉(岡安泉照明設計事務所)
ウェブデザイン
apart-apart inc.
協力
BROWN INC.