第7回エコプロアワード 優秀賞受賞 「床からECOで20年」 ~使用済みの床材から新たな床材へ~ 水平循環型リサイクルシステムの構築
株式会社川島織物セルコン(本社:京都市左京区 社長:光岡 朗)は、床材の水平循環型リサイクルシステム「e-RECYCLED」の取り組みにおいて、第7回エコプロアワードの優秀賞を受賞しました。
エコプロアワードは、一般社団法人サステナブル経営推進機構が主催するサステナビリティトランスフォーメーション(SX)の実現に寄与することを目的とした表彰制度です。日本市場において事業者、消費者、投資家、市場関係者に評価が高く、具体的に優れた環境配慮が組み込まれた製品、サービス、技術、ソリューション、ビジネスモデルが表彰されています。
開発者コメント
このたび評価をいただいた「e-RECYCLED」は、2003年に業界で初めて使用済みタイルカーペットの廃材を再利用するリサイクルシステムとして構築しました。現場で出る廃材を捨てるのではなく、再び資源に変えて新たな床材をつくることで廃棄物を削減します。このシステムを確立してから20年間で、当社のリサイクルタイルカーペットは全体の約90%に到達し、さらにその全ての商品でSuMPO EPD(旧:エコリーフ)を登録公開することにより、温室効果ガス排出量の見える化に取り組んでいます。2023年には、2030年度までの温室効果ガスの削減目標において、SBT認定を取得しました。 川島織物セルコンは、これからも「床からECO」の精神で、環境活動を推進していきます。
選評(運営事務局より)
・業界で初めて使用済みタイルカーペットの再利用を行う水平循環型リサイクルシステムを構築し、業界全体としてのリサイクルカーペット市場の拡大に貢献した点を評価したい。
・タイルカーペットについてケミカルリサイクルを含む方法でリサイクルしており実績もある。水平リサイクルカーペット製品の事業全体で展開・普及がなされており、高評価の取り組みと考える。
■「e-RECYCLED」
川島織物セルコンが2003 年に構築した、開発・製造・回収・再生まで一貫した廃床材の水平循環型リサイクルシステムシステム。当社のタイルカーペットや置敷きビニル床タイルは、バッキング材の主原料に本来は産業廃棄物となる使用済みタイルカーペットの廃材を使用しています(※)。産業廃棄物として埋め立て処理をされることが多いタイルカーペットを再資源化し、リサイクルバッキングとして使用することで持続可能な生産と消費活動に貢献します。※一部除外品あり
■SuMPO EPD(旧:エコリーフ)
一般社団法人サステナブル経営推進機構(SuMPO)が管理運営する、カーボンニュートラルとサステナビリティのための透明性・信頼性の高い製品環境情報開示システム。当社のタイルカーペットやビニル床タイルは、温室効果ガスの排出量をSuMPO EPDの登録により公開しています。
■SBT認定
国際的な慈善団体であるSBTi(The Science Based Targets initiative)が運営するプログラムで、パリ協定に基づいた温室効果ガスの排出削減目標を設定・達成した企業に与えられる認定。当社は昨年、2030年度に向けた温室効果ガス排出削減の目標について、Scope1と2で2019年度比47%の削減、Scope3カテゴリ1で27.8%の削減とする内容が承認され、SBT認定を取得しました。