株式会社川島織物セルコン（本社：京都市左京区　社長：光岡 朗）は、ビー・エム・ダブリュー株式会社のBMW X7をベースにしたコンセプト・モデル「BMW X7 錦ラウンジ（NISHIKI LOUNGE）」に、フロア・マットを製作しました。

「BMWと日本の名匠プロジェクト」第四弾として誕生した「BMW X7 錦ラウンジ」は、高級感溢れる凛とした存在感と、ラグジュアリー・モデルに相応しい乗り心地、さらに高い実用性を備えたBMW X7をベースに、日本の伝統工芸を惜しみなく施し、その魅力を高めたコンセプト・モデル。「『星』がきらめく、美に満たされたやすらぎの空間」をコンセプトに、京都の伝統工芸がコラボレーションし、優しく広大なやすらぎの空間が表現されています。

川島織物セルコンは、「宇宙」をデザインテーマに、ハンドタフトという技法を用いたフロア・マットを製作しました。ハンドタフトとは、生地にタフティングガンという電動の工具で糸を打ち込んでいくもので、当社ではかつて緞帳を製作する技法の一つとして使われていましたが、需要の減少により技法として使用しなくなっていました。しかし、緻密で多彩な表現が可能なハンドタフトの技術を未来に残すべく、技術を再習得しました。

また、宇宙の星の煌めきを美しく表現するため、紫、紺、黒に加えて、染色の伝統技術の一つ「絣（かすり）染め」の糸を採用しました。絣染めとは、糸を2色以上の色に染め分ける伝統的な染色技法で、タフティングされたパイルに立体的な表情が生まれます。通常、染め分ける部分のコントロールが難しいため、均一な発色が求められる工業製品には不向きですが、今回はタフティングを細かくコントロールすることで、広大で奥行きのある無限の宇宙を織物で表現することが可能となりました。

「BMW X7錦ラウンジ」は、2025年2月10日（月）より、BMWブランド・ストア『FREUDE by BMW』にて展示されます。BMW屈指のラグジュアリー・モデル BMW X7と京都の伝統工芸のコラボレーションにご期待ください。

■途絶えた伝統技術「ハンドタフト」の復活

生地にタフティングガンという電動の工具で糸を打ち込み、部分的にループ状になった部分の先端をカットする手法。糸を打つ工程を技術者の手で行うことで、複雑なラインやグラデーションを作り出します。また、ハンドタフトでは、複数の糸を合わせて1本の打ち込む糸を作ります。今回は、紫、紺、黒、そして絣糸から5本を選んで合わせ、その組み合わせで繊細な色彩の変化を“描くように”打ち込んでいます。また、タフティング工程後は、表面が平らになるようシャーリング機で糸を削り、整えています。

■「BMW X7錦ラウンジ」

BMW X7をベースにした限定モデルは、2021年に発表の「BMW X7 西陣エディション（NISHIJIN EDITION）」以来、約３年ぶり。「BMW X7 西陣エディション」は「『光』がうつろう、明るくクリーンな新時代のラグジュアリー空間」をコンセプトに、BMW X7の持つ、明るく､クリーンな新時代のラグジュアリー空間を表現すべく、日中の光のうつろいを西陣織の芸術的な織面により、個性的な美しさを提案するモデルとして制作され、日本国内限定3台にて販売されました。

今回発表の「BMW X7錦ラウンジ」は、「BMW X7 西陣エディション」から時間がうつろい、夜のとばりが下りた世界を表現しています。コンセプト・モデルの名称「錦」という表現には、色とりどりの糸で織られた絹織物だけでなく、自然の彩りや「心の錦」「錦心」など心の美しさとしての意味も込められています。

■BMW X7 について

BMW X7は、高級感溢れる威風堂々としたデザインと、ラグジュアリー・モデルに相応しい乗り心地、最大7人乗りを可能とするSAVとしての高い実用性を備えたモデルとして、2019年に誕生。最高級SAVとしての要件をすべて満たしています。

■EXHIBITION

BMWのクラフトマンシップと京都の伝統工芸の技とが重なり合い誕生した「BMW X7錦ラウンジ」。2月10日（月）より、東京・麻布台ヒルズのBMWブランド・ストア『FREUDE by BMW』にて特別展示します。ぜひご来場のうえ、その美の世界をご堪能ください。

会期	2025年2月10日（月）～3月3日（月）
会場	『FREUDE by BMW』 （〒106-0041 東京都港区麻布台1-3-1 麻布台ヒルズ タワープラザ 1F/2F）
営業時間	11:00～22:00

※営業時間は予告なく変更となる場合がございます。最新情報はBMW公式Instagramをご確認ください。