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1889パリから2025大阪・関西万博へ 夢をかけた織りを順次紹介「ゆめ織るEXPO — 」展 最終章(大阪・関西万博編)川島織物文化館

株式会社川島織物セルコン(本社:京都市左京区 社長:光岡 朗)は、大阪・関西万博の開催を記念し、川島織物文化館で開催中の「ゆめ織るEXPO — 万博と織物の意外なつながり —」展の最終章となる、大阪・関西万博編を4月14日(月)より開催します。

世界中からたくさんの人やモノが集まる「万国博覧会(以下 万博)」。川島織物セルコンは明治期より万博へ出品し、さまざまな織物を制作・発表してきました。現在、開催中の大阪・関西万博では、デザイン・制作監修に現代美術家の手塚愛子・川人綾両氏を起用し、各国からの賓客を迎える迎賓館を彩るタペストリーを制作し、おもてなしに花を添えています。

現代美術家の作品を制作するには、従来の感覚にとらわれない、織物の豊かな表現が求められます。本展では、川島織物セルコンが積み上げてきた表現へのこだわりや工夫の一端を、「形」「色」という観点から紹介します。また、大阪・関西万博の迎賓館を彩るタペストリーの制作資料を展示し、写真撮影スポットも設置します。日本のおもてなし空間を彩る織物を、ぜひ見て・触ってください。

■展示詳細

Epilogue:Expo 2025 大阪・関西 ―― 織物の形と色 過去・現在・未来

織物とは、タテ方向の糸とヨコ方向の糸を交差させることでできる一枚の布です。しかし、一口に「織物」といっても、多種多様なものがあります。例えば、シャツに用いるようなシンプルな白い布も、豪華絢爛な着物や帯、劇場の緞帳なども多くは織物です。そのような織物をより奥行きのある魅力的な表現にするために、色や糸の種類や組み合わせを設計し、織り方を工夫し、加工を施していくのが、ファブリックメーカーの仕事です。
本展では、現代アートの表現をも可能にした織物制作の技術や工夫の一端を、「形」「色」という観点から紹介します。また、大阪・関西万博会場内の迎賓館を彩るタペストリーの制作資料も展示します。

左)EXPO’70出展品の下絵(イサム・ノグチ監修)
右)染色部(撮影:昭和初期)
大阪・関西万博 迎賓館を彩るタペストリー
左)手塚愛子氏 作品制作資料
右)川人綾氏 作品制作資料
触れて撮って
左)触れる 緯糸を多く使う織物「EPOTEX」
右)撮る タペストリーを織った糸と一緒に

■ ゆめ織るEXPO — 万博と織物の意外なつながり —1889パリ から 2025大阪・関西
エピローグ 大阪・関西万博

会期2025年4月14日(月)~2025年10月13日(月)
会場川島織物文化館
休館日土・日・祝祭日、夏期、年末年始
(川島織物セルコン休業日)
入館料無料
見学予約※ご見学は事前予約制です。
    見学をご希望の方は、あらかじめインターネットでのご予約をお願いします。
詳細は 川島織物文化館ホームページ をご確認ください。
その他第一弾 (プロローグ 万博のはじまり/エピソード1 シカゴ万博)の情報はこちら
第二弾(エピソード2 パリ万博編・エピソード3 セントルイス万博編)の情報はこちら
第三弾(エピソード4 リエージュ万博編)の情報はこちら

■「ゆめ織るEXPO — 万博と織物の意外なつながり -」展 開催概要

「ゆめ織るEXPO — 万博と織物の意外なつながり -」展では、明治期の万博資料を中心に、万博と織物について紹介します。出展品の制作秘話や苦労話なども交え、当時の記録や文献を通じて紹介していく長期開催の企画展です。

Prologue:万博のはじまり ―― 明治期の博覧会の様子(2024年9月公開)                
1851年にロンドンで初めて万博が開催されました。日本政府は1873年のウィーン万博に出展以降、さまざまな万国博覧会に出展してきました。当館に残る資料から、明治期の万博の様子を紹介しています。

Episode1:Expo 1893 Chicago ―― “推し活”されたい! 二代川島甚兵衞と2つの織物(2024年9月公開)
二代甚兵衞は、シカゴ万博に万全の準備で綴織の大型作品を出展。当時の日本は、日本の工芸品を美術品として世界に認めさせるという大きな目標があり、そのために絶対的な評価を得る作品で“推し活”されたかったようです。

Episode2:Expo 1900 Paris ―― パリはいつもおしゃれだった アール・ヌーヴォー全盛期の花の都での経験(2024年11月公開)
日本と海外では好みやニーズが異なる事を感じ、パリ万博にも、日本画をデザインソースに綴織壁掛で表現した“和”の「武具曝涼」、油絵で描かれた洋犬を綴織で織り上げ額装した“洋”の「群犬」とテイストの異なる2つの作品を出展。技術は評価されたものの、アール・ヌーヴォー全盛期のフランスでは、販売先を探すのに、大変な苦労を強いられました。

Episode3: Expo 1904 St. Louis ―― 二代甚兵衞 VS 工場長 高木 二人の織物愛の行方は?(2024年12月公開)
織物の新しい使い方を考えていた二代川島甚兵衞は、先のパリ万博で苦労を強いられた高木の意見を取り入れながら、日本式室内装飾として「若冲の間」「網代の間」の二つの空間を出品。特に伊藤若冲の世界感でトータルコーディネートされた「若冲の間」は好評を博し、名誉大賞などを受賞しました。

Episode4:Expo 1905 Liege ―― やっぱり花鳥画 日本スタイルの極み
「若冲の間」に続き、さらに表現を追求し、自身が理想とする花鳥画の世界観を込めた空間提案「百花百鳥の間」を出品。百種の草花が壁面全体に、天井と壁面には百種の鳥を配した豪華絢爛な空間提案で、日本の四季が生み出す美を世界に伝えたい一心で作り上げた、二代甚兵衞渾身の作を、原画や模型で紹介。

■ 「ゆめ織るEXPO — 万博と織物の意外なつながり —  1889パリ から 2025大阪・関西」展

会期開催中 〜 2025年10⽉31⽇(金)
会場川島織物文化館
開館時間10:00〜16:30(⼊館は 16:00 まで)
休館日土・日・祝祭日、夏期、年末年始
(川島織物セルコン休業日)
入館料無料
見学予約※ご見学は事前予約制です。
    見学をご希望の方は、あらかじめインターネットでのご予約をお願いします。
詳細は 川島織物文化館ホームページ をご確認ください。

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