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漆芸作家 池田晃将氏と螺鈿帯を製作しました

2022/09/14 ~ 池田晃将展(日本橋髙島屋S.C.)

漆・螺鈿・蒔絵の工芸技法による作品を制作されている工藝美術家の池田晃将氏。昭和53年に業界初の螺鈿帯を発表した川島織物セルコン。
双方のコラボレーションで制作した帯の第二弾が完成、2022年09月14日(水)~ 19日(月・祝)に開催の「池田晃将展」で公開されます。

百千夜光螺鈿帯「八重霞」

池田氏は、最新技術と手仕事を用い「テクノロジーも使いつつ、人間の手業も使いつつ、誰にもつくれないものをつくる」ことに取り組まれています。作品には数ミリの小さな数字や六角形が螺鈿細工で美しく並んでいます。
今回、当社が取り組んだのが、池田氏の切り出された貝(夜光貝)を帯にするということ。螺鈿の帯は数えきれないほど制作してきましたが、これほど細かいものをずれやゆがみなく織り込むという事は初めての経験で、様々な工夫が必要でした。

螺鈿帯は螺鈿を施した箔(薄い紙のようなもの)を糸状(上写真 中央)にして織り込むため、糸と糸の間にすき間が生じ、織上がりの柄が若干縦に長くなります。今回製作した螺鈿帯は柄がとても繊細であるため、伸縮率の計算と試作を通常以上に繰り返して、完成させました。

手仕事の新しい世界観を感じられる帯です。是非ご覧ください。

池田晃将展 概要

日程2022年9月14日(水)~ 19日(月・祝)
10:30〜19:30
場所日本橋髙島屋S.C. 6階 美術工芸サロン
〒103-8265 東京都中央区日本橋2丁目4−1
入場料無料
その他池田晃将展 公式HP
池田晃将 公式HP

※ 螺鈿(らでん)
主に漆器や帯などの伝統工芸に用いられる装飾技法のひとつ。貝類を彫刻して漆地や木地などにはめこむ技法、また、この手法を用いて製作された工芸品のこと。