太宰府天満宮 重要文化財「御本殿」の大改修に伴う3年間限定の特別な「仮殿」の御帳(みとばり)を制作しました
大宰府天満宮(福岡県太宰府市)は、2027年の式年大祭を前に124年振りに行われる重要文化財「御本殿」の大改修に先立ち「仮殿」を建設されました。この「仮殿」のために仕立てられた御帳(みとばり)は、ファッションブランドMame Kurogouchiが手掛けられ、川島織物セルコンが製織しました。
菅原道真公を御祭神とし、全国天満宮の総本宮として知られる大宰府天満宮は、いつの時代も“文化芸術の発信地”として親しまれています。3年間限定で使用し改修期間中に参拝者を迎える仮殿の建設にあたっても、文化芸術の神様である天神さまの御神徳を、未来へ継承していきたいという想いから、現代の日本を代表するクリエイターが参画しました。仮殿のデザイン・設計は、国内外で活躍する建築家であり、大阪・関西万博の会場デザインプロデューサーも務める藤本壮介氏率いる藤本壮介建築設計事務所が、また、仮殿のために仕立てられた御帳と几帳は、パリコレクションに参加するなど世界的に支持されるファッションブランドMame Kurogouchiが手掛けられました。
御帳には天満宮を象徴する梅の木が全面にあしらわれ、色・柄ともに左右に向かって美しいグラデーションを成す構図が、天満宮全体がもたらす生命の広がりを表現しています。デザイナー黒河内真衣子氏に川島織物セルコンの工場に何度も足を運んでいただき、当社の企画担当・制作担当と密に打ち合わせを行って完成させました。
□黒河内真衣子氏プロフィール
長野県生まれ。2010年に黒河内デザイン事務所を設立。
自身のブランド「Mame Kurogouchi」をスタート。
2018年秋冬コレクションよりパリファッションウィークで発表を行う。
2023年には旗艦店Mame Kurogouchi Aoyamaがオープン。
□黒河内真衣子氏コメント
太宰府天満宮にいらっしゃった際は、お参りをするだけでなく、ぜひこの土地を散策してみてください。この場所が持つ生命の強さ、土地の豊かさを感じられることと思います。私たちがお納めした御帳と几帳も、これからこの地に訪れる初夏の息吹を感じさせるものになっています。仮殿とともに、ここで過ごす各々の時間を心から楽しんでいただけることを願っています。