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あなどるなかれ織物図案 「葵祭」 展 開催

川島織物文化館  2021年2月18日(木) ~ 2022年1月31日(月)

株式会社川島織物セルコン(本社:京都市左京区 社長:木村弘一)は、本社に併設の川島織物文化館(京都市左京区)で、京都三大祭のひとつ 葵祭を描いた綴織壁掛(タペストリー)の制作を紐解く あなどるなかれ織物図案「葵祭」 を開催します。

綴織壁掛原画「葵祭」今尾景年筆(部分)

毎年5月に京都で行われる葵祭。五穀豊穣を祈願する王朝行事として平安後期に始まりました。現在は、路頭の儀と呼ばれる平安後期の装束を着飾った人々の行列で知られています。

川島織物セルコンの創業二代目である二代川島甚兵衞は、1893(明治26)年に葵祭の路頭の儀を題材にした綴織壁掛「葵祭」(インディアナポリス美術館蔵)を制作しています。天皇の使者である勅使一行が御所を出発し神社へ向かう行列が描かれており、行列の様子はもちろん、勅使の服飾や装身具などに至るまで、織物ながら詳細までかなり忠実に再現されています。

これほどまでに忠実な表現が出来たのは、織物の元となる図案が大きなポイントとなっています。二代甚兵衞は日本画家 今尾景年に図案の制作を依頼しましたが、人物の部分には、洋画家 田村宗立によってよりリアルな表現を加えるなど、図案の完成度を高めることにこだわりました。三人が苦労を重ね完成させた図案は、当時の葵祭を検証できる貴重な資料とも言えるクオリティです。一流日本画家が描いた作品に筆を加えるなど、現在では想像し難いことですが、二代甚兵衞の熱意がなければ実現しえなかった日本画の大作とも言えるかもしれません。

 あなどるなかれ織物図案 「葵祭」

会期 2021年2月18日(木) ~ 2022年1月31日(月)(予定)
会場 川島織物文化館
休館日 土・日・祝祭日、夏期、年末年始
(川島織物セルコン休業日)
入館料 無料
  • ご見学は完全事前予約制です。
  • 川島織物文化館は、新型コロナウイルス感染防止のための対策を講じた上で、運営をしています。ご理解とご協力をいただきますよう、よろしくお願いいたします。 詳細は ホームページ をご確認ください。

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