新型コロナウイルスに対する低減効果を確認 光触媒技術「セリスト®」加工を施したファブリック
株式会社川島織物セルコン(本社:京都市左京区 社長:木村弘一)は、清潔・快適・安全な生活空間の実現を目指し、様々な機能商品を開発・販売しており、その中に、新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)に対する低減効果のある商品を確認しました。
該当商品は、光触媒加工技術である「セリスト®」加工を施したファブリックで、既にインフルエンザウイルスに対しては、99%以上の低減効果を確認しています。今般、新型コロナウイルスに対する検証を行い96.1%の低減効果を確認し、また、朝夕の比較的弱い光でも効果を発揮することがわかりました。
尚、該当商品は、2001年の発売以来20年以上の販売実績を有し、現在、カーテンを中心に200以上の商品を展開しています。
新型コロナウイルス低減効果確認に関する試験内容および結果
試験機関 | 地方独立行政法人 神奈川県立産業技術総合研究所 |
試験実施時期等 | 2021年10月 (報告書番号;KISTEC-研究開受-03011-01) |
試験ウイルス | 新型コロナウイルス (SARS-CoV-2 / Hu / KngFJ / 23RD5) |
試験方法 | JIS R 1706準用 |
試験環境条件 | 紫外線放射照度;0.1mW/cm2 (※)、 照射時間;6時間 |
試料 | 当社カーテン用生地(ポリエステル100%織物) |
試験結果 | 抗ウイルス活性値:1.4(96.1%低減) |
(※)朝、又は夕方の窓際の紫外線の強さ(“JIS R 1702 9.4.2 光照射条件”より)「昼間の窓際」では0.25mW/cm2 とされる。
■注意 「セリスト®」加工の効果は生地(ファブリック)上でのみ発現するものであり、空気中に浮遊するウイルスには効果はおよびません。また、病気の治療や予防を目的としてはおらず、ウイルスの働きを抑制するものでもありません。
光触媒加工技術「セリスト®」について
光触媒を使用し、自然光のエネルギーを利用して、繊維上に付着した特定のウイルスの数を減少させる効果を発揮する加工技術です。酸化チタンを主原料とする光触媒には、光(紫外線)の力を利用して悪臭成分等の不快物質を分解する作用があり、抗菌、抗ウイルス、VOC低減・消臭等の機能を付与することが出来ます。
「セリスト®」はこの酸化チタン微粒子を生地(ファブリック)の風合に悪影響を及ぼす事なく、表面に固着させることを可能とした当社のオリジナル技術です(特許第4074939号)。
酸化チタンは、アメリカでは1968年、日本では1983年に食品添加物として認定されるなど、広く食品や化粧品などにも利用されている物質です。セリスト加工剤に関しては、一般財団法人日本食品分析センターで以下の結果を確認しています。
- 急性経口毒性(LD50) :2,000mg/kg以上
- 皮膚一次刺激性試験 :無刺激性
これまでに行ったインフルエンザウイルスに対する試験結果について
対象 | 結果 | 試験機関 | 試験時期 | 報告書No. |
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Aソ連型 | 抗ウイルス活性値2.0(99.0%低減) | 一般財団法人 北里環境科学センター | 2010年2月 | 北環発 21_0167(2)号 |
A香港型 | 抗ウイルス活性値 2.7(99.8%低減) | 一般財団法人 北里環境科学センター | 2017年4月 | 北環発 2016_0069号 |
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