創業以来、約180年にわたり、川島織物セルコンがモノづくりを続けてこられたのは、
地域の皆さまや得意先の皆さま、そして社会の理解とご協力があったからこそ。
私たちは、長い時を共に過ごしてきた全てのステークホルダーに敬意を表すると共に、
これからの新たな時も共に歩んでいきたいと考えています。
持続可能な未来のため、そして人々が健康で豊かな生活を送るため、
私たちが取り組めること・取り組むべきことを、常に考え行動し、モノづくりを究め
自然との共生、地域社会との協力、文化・芸術への貢献にも積極的に取り組んでまいります。
川島織物セルコングループは、地球環境に配慮した技術・デザイン・製品・サービスを通じて、
あらゆる世代・社会に快適な暮らしと文化を提供し、持続可能な社会の実現に貢献します。
(2006年4月1日制定 2021年4月1日改定)
川島織物セルコンおよび川島織物セルコングループでは、
1993年、いち早く環境保護活動行動計画策定のためのガイドラインを制定。
その内容に基づき1997年には「環境憲章」を制定、
さらに発展させて現在の「川島織物セルコン環境理念」として明確にし、
環境適合性の高い商品の充実を図るなど、高い目標を掲げ取り組みに邁進しています。
当社は今から約60年前に、織物製造により適した環境を求め、
広い土地と澄んだ水を得られる京都洛北 市原の地へ工場を移転しました。
1964年に竣工した市原事業所は、当時最新の空調設備と遮音性を備えた社屋、
排水処理設備を併設、また、共同溝を採用するなど、環境や景観へ配慮した設備でした。
現在も、伝統技術を駆使した手作業によるモノづくりと現代の技術を用いた
織物製造を行う生産部門に、歴史的価値の高い作品を所蔵する「川島織物文化館」、
次世代に織物技術を継承する「川島テキスタイルスクール」を併設し、
我々の技術と文化の継承の地として重要な役割を担っています。
私たちは、これからの社会を見据え、
SDGsを新たに重要な指標と掲げ、持続可能な社会の実現に貢献できる、
課題の解決に取り組んでいきます。
医療をはじめ、すべての居住空間の環境を改善する
商品を提供し、健康な暮らしに貢献します。
また安全で健康的な職場を作っていきます。
ワークライフバランス・人材育成・多様性を推進し、
一人一人が最高のパフォーマンスを発揮できる公平で
働きがいのある職場を作っていきます。
インテリアファブリックスメーカーとして、
環境に配慮した製品・サービスを供給することで
低炭素社会と循環型社会の実現に貢献していきます。
―川島織物セルコンだから出来る事
川島織物セルコンは、明治期より地元京都の祇園祭をはじめ、
全国で行われるお祭りの貴重な山車幕や装束の製作に数多く携わってきました。
特に製作当時の状況を想定する必要がある復元・新調事業は、経験を積み、
知識を得て、技術を高めてきた当社だからなしえる分野とも言えます。
これからも、伝統技術と文化の継承に貢献していきます。
世界の気温上昇を産業革命以前と比較して2℃未満(または1.5℃未満)に抑える、という国際的な合意「パリ協定」の考え方をもとに、科学的根拠に基づいて企業の温室効果ガス削減を可視化するもの。認定企業数は世界で4,779社、日本では904社(2024年3月1日現在)。
通常SBTの取得は、
国内インテリアファブリックス
メーカー初*です。
通常SBTの取得
企業は166社です。
(2024年3月1日現在)
⽬標の排出量は当社+事業
活動に関するあらゆる排出の
合計で算出しています。
SBTは、通常SBTと中⼩企業向けSBTの2種類があります。通常SBTは、中⼩企業向けSBTに⽐べ削減対象範囲に制限が無く、認証過程において事務局による審査が必ず⾏われるなど、の違いがあります。
*一般社団法人日本インテリア協会会員企業における
世界の気温上昇を産業革命以前と比較して2℃未満(または1.5℃未満)に抑える、という国際的な合意「パリ協定」の考え方をもとに、科学的根拠に基づいて企業の温室効果ガス削減を可視化するもの。認定企業数は世界で4,779社、日本では904社(2024年3月1日現在)。
SBTとは、パリ協定が求める温室効果ガス削減の⽔準と整合した、企業が設定する削減⽬標のことです。特徴の⼀つに、サプライチェーン全体で算出するという事が挙げられます。つまり、原材料調達・製造・物流・販売・廃棄など、製品の流れ全体から発⽣する温室効果ガス排出量が対象となります。
環境省が2008年4月に創設した認定制度。各業界トップランナー企業の環境保全に関する行動を更に促進していくために、企業が環境大臣に対して、地球温暖化対策、廃棄物・リサイクル対策など、自らの環境保全に関する取り組みを約束するもの。
環境大臣に対して、エコ・ファーストの約束をした者をいう。
川島織物セルコングループは、グループ一丸となった環境保全活動によって、社会的責任を果たし、持続可能な社会の実現に向けて、次の取り組みを推進します。
株式会社川島織物セルコンは上記取り組みの進捗状況を確認し、その結果については定期的に公表すると共に、環境省に報告致します。
2010年6月に、環境大臣より繊維・インテリア業界初の「エコ・ファースト企業」に認定され、業界のトップランナーとして、持続可能な社会の実現に向けた取り組みを推進しています。
認証取得に関しては、244ページの市原事業所と環境活動の歩みをご参照ください。
株式会社川島織物セルコン
本社 市原事業所
川島織物セルコンではカーテンの取扱い表示ラベルに、左記の「川島織物セルコンリサイクルカーテンマーク」を付けています。
このマークが付いているカーテンは、お客様のもとで不要になった場合、弊社が回収し、
リサイクルすることで適切な処理と有効活用を図っています。
川島織物セルコンは循環型社会の形成を目指し、不要になったカーテンを処分してしまうのではなく、循環的利用ができるよう、広域認定制度に基づき、「再生利用リサイクルプロセス」に取り組んでいます。回収したカーテンは、再生利用認定を取得しているケミカルリサイクル施設を利用し、炭化水素油・ガス・炭素に再生されます。
「本制度は、製品が廃棄物となったものであって、当該廃棄物の処理を当該製品の製造、加工、販売等の事業を行う者(製造事業者等)が広域的に行うことにより、当該廃棄物の減量その他その適正な処理が確保されることを目的として、廃棄物処理業に関する法制度の基本である地方公共団体毎の許可を不要とする特例制度」のことです。(環境省ホームページより)
分子レベルまで化学的に分解し、再生利用するリサイクルです。縫製カーテンの素材を分離することなく、すべてそのままリサイクルすることが可能です。川島織物セルコンが取り組むケミカルリサイクルは、火力発電のエネルギーとなる「コークス炉ガス」やトレイなどカーボン材の原材料となる「炭素水素油」などの化学原料に戻します。リサイクル後に残渣(ゴミ)をほぼ100%排出させない高い技術により、環境に優しいカーテンの完全リサイクルを実現します。
カーテン1トン分(200×200cmのサイズで約3.5kg)を焼却した場合、CO2の排出量は約2.3トンとなり、CO2排出量ベースで考えると、自動車(燃費30km/ℓ)で、日本列島一周(約3万km)の排出量に相当します。
※環境省「温室効果ガス排出量算定に関する検討結果」参照
機能・特徴:防炎、遮光、ウォッシャブル、遮熱 他
「エコマーク」認定品、グリーン購入法適合品
循環型社会の形成のためには、「再生品等の供給面の取組」に加え、「需要面からの取組が重要である」という観点から、平成12年5月に循環型社会形成推進基本法の個別法のひとつとして「国等による環境物品等の調達の推進等に関する法律(グリーン購入法)」が制定されました。同法は、国等の公的機関が率先して環境物品等(環境負荷低減に資する製品・サービス)の調達を推進するとともに、環境物品等に関する適切な情報提供を促進することにより、需要の転換を図り、持続的発展が可能な社会の構築を推進することを目指しています。また、国等の各機関の取組に関することのほか、地方公共団体、事業者及び国民の責務などについても定めています。(※環境省ホームページより)
インテリアファブリックスメーカー及び販売店・専門店などの業界団体で構成されるインテリアファブリックス産業活性化協議会が、グリーン購入法に適合するカーテン、カーペットに表示する統一マークです。
令和5年2月
カーテンの機能性によって電気使用量を減らし、環境負荷の低減に貢献する商品の開発を行っています。
ボイルやレースなどの薄地カーテンは太陽光による室温上昇を緩和し、夏の冷房効率を高め、省エネルギーに役立ちます。
窓にドレープカーテンをかけることにより、開口部からの熱の出入りを抑制し、暖房効率を上げて省エネルギー効果を高めます。
夏の室内温度上昇の緩和、冬の暖房効果を高める商品をラインナップ・ランク分けし、わかりやすく掲載しています。
防火性能を持つ、生地を表面に利用した吸音壁装システムです。
接着剤を使わない施工方法で、生地のみ交換が可能です。
インテリアファブリックスに関わる5団体(一般社団法人日本インテリア協会、全日本寝具寝装品協会、日本カーペット工業組合、日本紡績協会、日本化学繊維協会)から構成される「インテリアファブリックス性能評価協議会」では、VOC(ホルムアルデヒド)放散の自主基準を設けています。
この自主基準は、建築基準法施行規則での「居室内における化学物質の発散に対する衛生上の措置」に対応する建材関連JIS規格において規定される、ホルムアルデヒドの放散速度による等級区分及びその表示記号に準じたもので、この基準を満たす製品に、統一マークが表示されます。
認定番号
N24-2514
新しくなった
透過性の基準
昼夜オフシェイド・眺望