振袖用の帯の文様をぬり絵・ポチ袋にしました。 おうち時間を楽しもう!
- OBI
「おうち時間」を楽しく過ごす術やアイディア、様々なものがたくさんありますが、着物の帯の文様(もんよう)を塗ってみる、というのはいかがですか?
おうち時間はどのようにお過ごしですか? ぬり絵を楽しまれている方もいらっしゃるようですね。ぬり絵なら私たちにも出来るかもしれない、と作ってみました「帯の文様 ぬり絵テンプレート」!
着物の帯は、古くから伝わる和風の文様(デザイン)が多いように感じますが、斬新な洋風の柄のものもあり、意外とバラエティに富んでいて、ぬり絵にすると楽しそうな題材も多くあります。そこで今回は帯に使われている花にまつわる柄の中から ぬり絵にすると楽しそうな文様を4点セレクトしました。
お子さまから大人まで、みなさまでお楽しみ下さい。
花びらの重なりや、花が開く様子を抽象的に表現した文様です。特定の花を表すのではなく、花を感じさせるような形をしているのが特長で、古くは正倉院の宝物の様々な工芸品にも見られます。
格調高い趣きのある意匠として、フォーマルなシーンで着用される袋帯などに使用しています。
瑞鳥(ずいちょう)と呼ばれる鳥が、草花や小枝をくわえて羽ばたく姿を表した、「花喰鳥」という文様です。
瑞鳥とは、おめでたいことが起こる前兆とされる鳥で、幸福を運んでくると言われています。日本では、古くから縁起の良いとされる柄を吉祥文様(きっしょうもんよう)と呼び、この花喰鳥も吉祥文様のひとつです。フォーマルなものからカジュアルなものまで、さまざまな帯に登場する文様です。
江戸時代の能装束からインスピレーションを得て、夏物の絽の袋帯用に描いた絵柄です。
紫陽花、桔梗、芙蓉の3種の夏の花を、色紙や団扇、円の形に構成しています。紫陽花は5~7月、桔梗は6~10月、芙蓉は7~10月に見頃を迎える夏を代表する花々です。清涼感のある絵柄ですので、夏をイメージするような爽やかな色で塗っていただくのもおすすめです。
多種多様な花々が競い合うように咲いている様子を表現しています。
様々な色糸で織り上げる華やかな絵柄ですが、デザインソースはヨーロッパの壁紙。洋のモチーフを帯のデザインとして昇華させた一例です。
柄が細かくこの4点のぬり絵の中では一番、難易度が高い絵柄ですが、グラデーションを付けるなど工夫して塗っていただくとより楽しい作品にしあがる題材です。
帯の文様には、古くから伝わるもの、別の題材を参考にアレンジを加えたもの、完全なオリジナルなどがあり、伝統的な厳かなものからポップでカジュアルな雰囲気のものまで様々なものがあります。またモチーフも、花や動物など自然界のものから、時計やカバンや食器など身の回りの物、また幾何柄など、バラエティに富み、魅力的なものが多くあります。
いずれの場合も ”身につける事で幸せになれますように” という思いから、おめでたいものがほとんどで、着物や帯にあまりなじみの無い方々にも、魅力的なおめでたい「帯の文様」をお楽しみいただければとの思いから、今回、ぬり絵企画を実施しました。
夏のおうち時間に、是非、お楽しみ下さい。
※これらのデザインはぬり絵としてお楽しみいただく事を目的としています。転用・転載はお控え下さい。