振袖用の帯の文様をぬり絵・ポチ袋にしました。 おうち時間を楽しもう!
- OBI
2022/12/15 更新
「おうち時間」に楽しめるぬり絵。新年にちなみ、おめでたい文様(もんよう)のぬり絵を用意しました。是非、ぬってみてください。
ハガキテンプレートもあります。
おうち時間はどのようにお過ごしですか? ぬりえは、楽しまれる方もたくさんおられて、まだまだ根強い人気だそうですよ。
さて、大好評をいただいた「花」バージョンに続き、第二段ぬり絵「吉祥文様」をお届けします。今回セレクトしたのは、日本に古くから伝わる ”おめでたい柄” である『吉祥文様(きっしょうもんよう)』の4柄です。これらはそれぞれ、平和・円満・長寿などの願いを込めて使われています。
お正月におめでたい文様をちょっぴりご紹介します。
ハガキテンプレートもご用意していますので、新年のご挨拶などにも是非お使いください。
平安時代の貴族の遊びとして知られる「貝合わせ」や、茶道具の「貝香合(かいこうごう)」よりイメージした図柄です。
「貝合わせ」とは、二つに分けた蛤貝の殻の対になるものを探し当てる、平安時代に貴族の間で流行した平安王朝の雅やかな遊戯です。貝殻の内側には、歌、物語絵、花鳥などが金銀彩色や蒔絵の技法を用いた、豪華な装飾が施されています。
「貝香合」は香を収納する容器として対となる貝を用いて作られたものです。 茶道では通常、時期によって用いる香合は変わりますが、貝の香合は季節を問わず使うことができます。
蛤貝は、対となるものがひとつしかなく、他の貝と合わせることができないことから、夫婦円満を象徴する吉祥文様とされています。貝に長生の意味のある菊の文様、背景に切箔を散らし、雅な趣きに表現しました。
鶴はおめでたいことの起こる前兆に現れるとされる瑞鳥で、中国では千年生きると言われ、長生きの象徴として表されます。
躍動感のある三羽の鶴を組み合わせ、生き生きとした姿を描きました。
飛ぶ姿の美しさや、高貴な立ち姿といった印象から、文様としても格式の高い品のある吉祥文様として、フォーマルなシーンに用いられるモチーフです。
「節句」とは、“季節の節目となる日”のことを表す、奈良時代頃に中国から伝わったものです。昔は多くの節句がありましたが、日本人の文化や暮らしに合わせて少しずつ変化し、現代では「人日の節句(一月七日)」、「桃の節句(三月三日)」、「端午の節句(五月五日)」、「七夕の節句(七月七日)」、「重陽の節句(九月九日)」の五つの節句となり、五節句と呼ばれています。五節句の一番はじめの「人日」は、一年の健康を願う節句で、七草粥を食べるという風習が定着しています。
「人日」を表現する七草の入った竹かごと、京都を中心に関西でよく正月飾りに用いられ、成長を願う意味が込められた根がついたままの根引松を七宝模様に組み合わせたおめでたい絵柄として表現しました。
おめでたい宝物を集めた宝尽し、鶴亀、松竹梅などの様々な吉祥文様を平和や円満をあらわす輪の形に構成することで、めでたいことが繋がるという、この上ない「めでたづくし」の意匠です。これらの吉祥文様は格調が高く、婚礼などのフォーマルシーンで用いられます。
様々な文様が散りばめているので、絵柄ごとにお好きな色を塗ってお楽しみください。
吉祥文様とは、昔から縁起が良いとされる動植物や物などを描いた図柄のことを言います。おめでたい図柄は、世界中で身に着けたり、形をまねてみたり、と人々の生活の身近なところに、意外と存在しています。
川島織物セルコンでは、いわれのある良い柄を、佳き日に身にまとって頂けるよう、多くの帯に描いています。
冬休みに、年末のご家族のだんらんに、新年のあらたまった時間のなかで、吉祥文様にそれぞれの場所で思い思いの色を挿して寿いで頂ければ幸いです。
ぜひ色々お試しください。
※これらのデザインはぬり絵としてお楽しみいただく事を目的としています。転用・転載はお控え下さい。