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数十年、数百年を経過した祭礼幕には、歴史の重みと、深い愛着が込められています。文化性が高く、かけがえのない宝物ともいえます。

しかし、染織品であるが故に、経年による損傷は避けることはできません。また一旦傷みだすと、加速度をつけて損傷してしまいます。
川島織物セルコンでは、そんな大切な祭礼幕を修理復元する技術の開発に努め、紋織、綴織、刺繍などそれぞれの分野で様々な染織品の修理復元に取り組んで参りました。

復元に際しては、マイクロスコープやCGなどの最新の技術や、今まで数多くの復元を手掛けた熟練した専門スタッフの知識と経験、祭礼幕の作られた歴史的な時代考証なども配慮し充分な調査を行います。
原画(下絵)の作成から染色、製織に至るまで出来るものはすべて社内で一貫した作業を行ないます。
また、各工程ごとにお客様と綿密な打合せ・検討を繰り返しながら作業を進めますので、地元保存会や自治会の方にもご安心いただけます。

手遅れになる前に補修を行なう事により、見違えるような再生が期待できます。ぜひ、一度ご相談くださいますよう、ご案内申し上げます。

 

【祇園祭 役行者山 前掛】
旧幕に残ったわずかな染料などを調査分析し、 制作当時の煌びやかな色合いを、甦らせる事が出来ました。
復元前 復元後