レンチキュラーシートを引箔で織り込み、井野氏が自身のブランドでも多く使用する“見る角度で変化がある”生地の織物バージョンに挑戦しました。見る方向によって、ジャカード布張り椅子に見えたり、革張りのソファや木のベンチに見えたりします。
1979年群馬県生まれ。東京モード学園卒業後、企業デザイナーとして経験を積み、その後 MIHARAYASUHIROにて靴・アクセサリーの企画生産を務める。その後、パタンナー村上高士とともに、「doublet」を立ち上げ、2013S/S展示会よりデビュー。
2013年「2013 Tokyo新人デザイナーファッション大賞」プロ部門にて最優秀として選出。2017年「Tokyo Fashion Award2017」に選出され、パリでの展示会開催及び2017秋冬東京ファッションウィークにて、初のランウェイショーを開催する。2018年「LVMHprize」にてグランプリを受賞。
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名作エッグチェアに今までおそらく貼ったことのないレンチキュラーの素材を使うことで、革貼りの反発がある座り心地なのか、包まれるようなビロードの座り心地なのか、ウッドベンチの硬い座り心地なのか。座った時の座り心地を想像できない好奇心をくすぐる椅子ができればと思ってデザインしました。
フリッツ・ハンセンのクオリティにより、見た目をさらに裏切る座り心地の良さのおかげで成り立っています。